令和元年6月22日

 冬場ならば既に真っ暗となる時刻なれど、この時期は随分と明るく、それはまるで日中のような感覚にさえなる。まだ誰もいない場に足を踏み入れ、稽古をするべく準備を始める。扉を開け、換気をし、床に危ない物が落ちていないかと確認しながら歩く。最も稽古前には清掃をしはするが、いかんせん素足での稽古となる為、注意に越したことはない。

 

 稽古内容は事前に考えている。だが、ほとんどの場合、予定通りには進まない。良くも悪くも…!迎えた状況により変化があって当然だと思え、予想に反し習得が悪かったり、また、思いのほか順調だったり、適時に順応せねば退屈な時間ともなろう。時に憂うこともなくはないが、そのほとんどは頑張りに感動をも覚える。

 

 個人差がある。通う気持ちに差があれば、性差、体躯などの差もある。また、入会する時期が異なれば、通う頻度も異なる。また、持つべく熱意も…!そんな中での公平とは、相応の差を持ってこその公平だと思え、それでいて熱意はすべてに…!どれだけのことを伝えられるのか、それは同じことの繰り返しだったりもする。退屈に思えよう基本が大事だと改めて伝えたく、この点においてはやはり初心を忘れてくれるなと思う次第だ。