令和4年6月11日

 夏を前にして考えることがある。それは熱中症だ。ただでさえ暑く、室内での稽古であって、そこにマスクの着用となれば状況は悪化する。よって、稽古内容を工夫すると共に、短めの休憩を多く挟み込もうとは思うものの、動き出したならば瞬時に暑くなる。もちろん感染に対する配慮は続ける。だが、熱中症というものは実に恐く、既に学校での部活等においてはマスクを着用していない状況らしく、念の為、学校側、そして、携わる団体に確認し、今後は適時にマスクを外すなどの対応を講じようと思います。

 

 ようやく…と安堵するも、日頃に過ごす環境下において「感染した」「濃厚接触者となった」といったことが耳にも届き、まだ油断はならないと気持ちを改める中、稽古においては誰よりも多く言葉を発し、また、度量を上げてしまう為、私個人においてはマスクを着用したままの稽古にしようと考えています。

 

 制限のある中での稽古ではありますが、一時期のまったく稽古ができない状況から考えましたら、それはありがたく、稽古できる時間が貴重だと痛感します。どれだけの時間を失ったのでしょうか。勿論その間に個々での取り組み、また、考えることによっての効果もあったろうとは思いますが、実質的な機会の損失は紛れもなく存在しました。それを少しでも取り戻すべく、今一度の決心と共に、気温の暑さには憂いてしまうものの、情熱の暑さは燃えたぎらせて参りたいと思うところです。